FZ02 フロントワンウェイの組み換え
前回FZ02にフロントワンウェイを組み込むまでは紹介しましたが、最後の仕上げであるESCの設定変更によるモーターの逆転設定で大きな問題が出てしまいました!
なんと現在使用しているHobbywingのQuicRun-10BL120 SENSOREDは逆転設定が出来ない!(このESCはセンサー&センサーレスESCなので、センサーケーブルを外して使えば自動的にセンサーレスのアンプとして使用できるので、センサーを繋がないでブラシレスモーターの3本の配線のどれか2本を入れ替えれば逆転で使用できます)
値段を抑えた(センサー式)ESCには結構逆転設定が出来ないものが多いみたいですので、皆さん気をつけてくださいね!
せっかく逆転設定で組み込んだワンウェイクラッチですが、今回はセンサー式で使用したいので、この際ワンウェイハブの組み直しすることにしました。
とはいえ既に組み込んであるワンウェイベアリングを抜くには特殊な工具が必要になります。一般的に販売されているベアリングプーラー(ベアリング抜き工具)は内径8mm以上で、今回の内径6mmのベアリングを内側から引っ掛けて抜けるものは見つけられませんでした。(実際には専用の工具があるのかもしれませんが・・・)
なにか代用できるものがないかと色々探しているうちに見つけたのがこれ!
外径は丁度6mmでピッタリでした!
試しにピンを打ち込んでみるとこの様になり、広がった寸法もワンウェイホルダーの内径である10mmよりも小さい約8mmでした。
これだけきちんと広がれば後は力をかけていけば、抜き取ることができるはずです。
とは言えしっかりと圧入されているので手持ちの道具では抜くことが出来なかったので、会社の万力を休み時間にお借りして・・・・
かなり大きめの万力ですが、これでもレバーを長くして、エイッ!と力を入れないとビクともしませんでした。
もう一方は、よほどしっかりハマっていたようで、バキッという音とともに抜けました!
抜き取り時に使用したスペーサーはフラットダートでゴリゴリになってしまったベアリングを使用しました。
ワンウェイを抜き取った後ホルダーをみてみると、(古いものなので、未使用なのに奥の方はかなりの汚れが・・・)やはりベアリングの圧入位置決めのために中央部分は穴が小さくなっていました。(かなり精密なベアリング抜きの治具が必要ですね!)
今回はたまたまピッタリのアンカーボルトが見つかったので上手くいきました。
参考にチャレンジする方は自己責任でお願いします。
後は抜き取ったワンウェイベアリングを位置を入れ替えて再度圧入すれば完成です!
(気になる方は新品のものを入れましょう!)
これで逆転出来ないESCでもワンウェイ化できるようになりました!
FZ02 ラリー仕様の紹介
先日はいきなりフロントワンウェイへ仕様への改造をあげてしまいましたが、現時点での全体の仕様の紹介をしてみたいと思います。
まずボディ付きでの雰囲気の紹介です。
使用しているボディは京商フェーザー用の純正ボディ
VZB017B スバルインプレッサ WRC 2006 デコレーションボディセットです
ストローク確保のためかなりボディは上げてあります。
ボディを外してみると・・・
こんな感じです。
ベースはFZ02のシャーシキット
この状態での変更点は以下の通り
②前後自作CFRPダンパーステー(4mm厚)
③キャッスルクリエーション製のロングモーター
これまではマッドバンなどに使われるダンパーステーセット (FZ02L-B FA532)を利用していましたが、ボディポストの取り付け位置に制約が有って、今回の穴あけ済みボディをつけるために、ダンパーステーを自作しました。そのため、リアのダンパーステーはボディマウントを避けるために、これまでのFA532のダンパーステーよりも内側に寝かせてあります。
あとリバンドを取りすぎるとジョイントに負荷がかかりすぎるので、若干ダンパーの方でストロークを規制しています。(これはもう少し長いユニバもしくはドッグボーンがあればもう少しストロークは無理なく取れると思われます)
フロントも基本的にはマッドバンのダンパーステーの位置関係を参考に、調整箇所を増やしてあります。
あとはボディマウントの長いものが入手できなかったので、ノーマル品をひっくり返して使っています。(そのため、固定が不十分なので補強をつけました)
以下が自作のCFRPダンパーステーです。
リアのアッパーアームの支点もメインの穴とサポートの蓋2枚構成となっています。
モーターはΦ36のロング缶(castlecreations 1415 2400Kv 3.17mmシャフト) です。(ローター長は通常の540サイズ(1406)の2.5倍となっています)
よって単純に発生トルクは2.5倍です!(どこからでも4輪同時にホイルスピンします!)
まだ2SHvリポで使っているので計算上18,240rpmの最高回転数ですが、このモーターの許容最高回転は75000rpmですので、計算上は6Sでも運用できることになります。メーカー推奨は3S~4Sですので、そのうち試してみたいと思います。
こんなことにトライしてみようと思うのも、京商さんのこのシャーシはエンジンカー用の駆動系を流用しているため、鉄製や焼結合金のギア等が充実しているためで、駆動系に関しては充分なキャパがあると判断しているからです。ですよね京商さん?
さすがにモーターが長すぎるので、通常の位置にESCは搭載できなくなり、ショートリポ使用を前提にESCをバッテリー側に移動しています。
取り敢えず今回はここまで!
京商のフェーザーMk.2にフロントワンウェイを組み込んでみました!
ラリー仕様として使っている京商のフェーザーMk.2(FZ02)ですが、回頭性をもう少しあげたいと思い、なんとかフロントにワンウェイクラッチを装着できないかと京商さんに問い合わせても”設定無し”とのことですので、このまま待っていても絶望的!
そこで手持ちのFW06のワンウェイユニットをFZ02に装着してみたところぴったり!
でもこのワンウェイハブを使うには少々工夫が必要です!
写真でもわかるように、FW06用ですので、カップジョイントのサイズがFZ02とは全く違います。
ドライブシャフトのサイズが全く違うので、なんとかしてこのカップジョイントをワンウェイハブで使えるようにしないと・・・・
FZ02のカップジョイントのシャフト径は5mm、ワンウェイクラッチは6mm径用なので、外径6mm、内径5mmのパイプを加工して、FZ02用のカップジョイントに嵌めて接着してみました。
並べてみるとまるで純正品の様・・・・
あとは普通にFZ02に組み付けて終了!
と思ったのですが、念のため回転方向を確認してみると・・・・
FW06とFZ02はメインシャフトの回転方向が逆です!
シャフトドライブなので対策は簡単!
前後のベベルギアの位置を左右入れ替えるだけです。
ただしフレーム側には誤組付け防止用の出っ張りが整形されているので、それを削り取る必要があります。
あとはモーターの回転方向を逆に設定を変えるだけで完成です!
これでFZ02のラリー仕様の弱点がほぼ無くなった・・・・
次回の走行が楽しみです!
PRC:パインビーチレースウェイ ラリー部 動画紹介
こんにちは、11月7日に御殿場某所で開催されたPRCミーティングの様子を
いつものちょんまげさんがダイジェスト動画としてまとめてくれたので紹介します。
(最後におまけで自分の走行動画が紹介されています!必見?)