VMX450その後

対策パーツを組み込んだVMX450ですが、先週恐る恐るながらテストしてきました。
 
結果的には?でした。というのも最初のうちは特に問題もなく、走行していたのですが、
その内に遠慮が無くなり、全開走行に移ると程なくマシンから異音が・・・・
 
ジャイロそのものは機能していたので、前回のように全てのギヤが丸坊主にはなっていない模様です。気になるのは異音発生と同時にブレーキの効きが良くなったような気がしたことです。
 
そういえば、VMX450のジャイロシステムにはワンウェイクラッチが見あたりません。
ですから、一定回転以上でクラッチが繋がっていると、一定のスリップは有るでしょうが、ジャイロごと加速減速させている事になります。
 
一番特徴的なのは、発進時です。通常のジャイロ内蔵のバイクは、あらかじめ後輪を浮かせて
スロットルを上げていき、内部のジャイロの回転を上げてから走行開始することが多いのですが、この際にVMX450はジャイロのエネルギーがモロに後輪に伝わり、接地したとたんに、
もの凄い勢いで走り出してしまいます。
 
あまり気にもとめなかったのですが、あまりにブレーキの効きが悪いので、ワンウェイクラッチが無かったことに気がつきました。
 
ワンウェイクラッチが無いのは設計上の意図かもしれませんが、確かにもの凄いエネルギーをジャイロに食われるので、加速も減速も安定しまくっています。前後のダンパーも良い仕事をしているようで、多少の荒れた路面も難なく走破できます。
 
比較のため一緒に持って行ったトラクサスのDX450も走らせてみましたが、こちらも違った意味で安定しまくっていました。バッテリーレイアウトが一般的なもので、重心が比較的低く、軽やかに切り返しが出来、低速時の安定も抜群です。でも走り自体の質感が低く、VMX450と比較するとおもちゃっぽいですね。
 
これに対しVMX450は比較的重心が高いため、切り返しは若干モタモタしますが、バンキングした後は全く安定しています。重心が高いのをジャイロで補っている感じが強く、ジャイロが高回転で回っているときに加わった応力に対してはジャイロ効果が出すぎで、これが原因で変にこけることも・・・・
 低速時にはジャイロの回転も落ちてしまうために、バイクらしい不安定さが残っています。
 
話をVMXのジャイロギヤに戻すと、上記のように極低回転時を除いてジャイロがリヤホィールとほぼ直結で回っているために、ブラシレスモーターの強大なパワーを常に受け続けていることになります。これではいくら何でも負荷がきつすぎるのでは?
 たとえクラッチが適度に滑り、フライホィールへの(からの)力がかからなくとも、比較的ずっしりとしたクラッチそのもののフライホィール効果は馬鹿にならないと思います。
 
 取り敢えず予備のジャイロギアも手配してあるので、VMXはパーツが届いてから分解し、取り敢えず対策として、クラッチのバネを少し強めの物に変え、クラッチの軽量化が必要かと・・・・
 
 またばらした際に情報を提供したいと思います。