続:不調の件

だいぶご無沙汰してますが、今週末にようやくFZエンジン用のバックプレートが入手できそうなので、一足先にエンジンを一部バラして見ました。

今回のオプションはリコイルスターター部分を取り外し、新たに(オプションの)バックプレートを取り付けるというものです。
これまでのリコイル付きエンジンでは、スターターシャフトを回転させるために、クランクシャフトのコンロッドが取り付く部分が長くなっており、そこが干渉しないように円型にくり抜いたバックプレートを使うか、クランクシャフト自体を交換するのが一般的でした。

今回の田宮さんのエンジンはなんとクランクシャフトのコンロッド大腿部に穴を開け、ノックピンとそれをスターターシャフトに押し付けるスプリングを入れ込んであるので、その部分を取り外すだけで通常のバックプレートが取り付けられ、一次圧縮も取りやすいし、コンロッド部分の余計な重量物も減るためかなりのレスポンスアップが期待できます!

しかしもっと重要なのは・・・・
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スターターシャフトの回転抵抗ではないかと思っています。
前回調子の悪かったエンジンのバックプレートを取り外して、スターターシャフトを手で回してみると、異常に重い・・・こんなに重くて良く動いていたなと逆に感心してしまいました。

通常カー用エンジンではベアリングがちょっとゴロゴロいい出しただけでオーバーヒートはするは、アイドリングは全く安定しなくなるは・・・etc エンジンとしてはもうダメって感じになるのですが・・・

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この回転の重さの原因はクランクケースの一次圧縮をシールするためのOリングです。
(このOリングと接触している部分が白い矢印:少し光っています)
前回の考察では、ここから圧縮が漏れているためアイドリングが安定しないのかと思っていましたが、
それよりも回転抵抗が大きすぎるからだという考えに変わりました。

多分使用に伴ってあたりが取れるスピードよりも、オイル等で膨らんでしまい、抵抗が大きくなったのだと思います。取り敢えずこのエンジンは、バックプレートを交換する予定なので、他の機会にほかのエンジンと比べて見たいと思います。

おまけ・・・
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前回のサーボ故障の原因の一つは、ブレーキ時にリンケージのバネが潰れきってしまい、エンジンの振動がモロにサーボに影響したとも考えられるので、一つでも原因を減らすために対策して見ました。

もともとバネの可動域を増やすために、エンジン側のボールジョイントは短くカットしてあります。
それでもブレーキを100%使用するとストロークが足りなくなることが考えられるので、スロットルリンケージを標準位置より更に内側に移動して見ました。

これでどこにも無理がかからない様になると良いな〜