よくわからないけど凄いぞ!FN・FZエンジン!

FZエンジン用のバックプレートが発売されたので、今更感がたっぷりですが、以前から気になっていたFZ・FNエンジンに採用されているスターターシャフトの働きについて確認できました!

ようやくペラ慣らしに取りかかれたFNエンジンのリコイル部分を外して、テストベンチで回してみました!


映像の通りあまり高回転ではないですが、事前にスルスルに調整したバックプレートをエンジン回転中に指で触ってみました。(良い子はマネをしないでね!)
なんと全く回転してません!
さすがにもう少し回転を上げるとゆっくりと回り出しますが、これはもうクランクケース内の気流の影響かなというレベルです。
試しに画像の最後にありますが、指でエンジンの前方にシャフトを押してみましたが、この場合はモチロン、クランクシャフトに接触して回り出します!

これまでは、あの構造からして通常はスターターシャフトはクランクと一緒に回っており、急激に回転が変化した時のみスリップするのかと思っていましたが、実は全く回転していなかったのです!

次なる疑問は、なぜあの構造でエンジン回転中は接続がきれるのか?です!
クランクシャフトには穴が加工されスプリングとピンが入れられており、ピンが常にスターターシャフトに押し付けられていると思っていたのですが、実際には接触していない様です。
一次圧縮によりスターターシャフトが逃げる方向に移動して接触を避ける?
マグネット等で切り欠き部分でのみピンが動き、その他の場所では反発して抵抗をなくす?(これではスプリングは要らないですよね?)
回転しないスターターシャフトの謎はますます深くなってきました。
どなたか説明していただけると、秋の夜長もゆっくりとすごせます。
(マジでお願いしますm(_ _)m)
一方で、バックプレートの効果に密かに期待していた分、フリクションの低減効果が限定的だとわかりちょっと残念な気もします・・・まあクランクのピンとスプリング分だけは軽量化できますね。後は一次圧縮が少し上がるかな?一番はエンジンとしての軽量化!と納得しておきましょう!